居住者しだいで決まる!住宅の本当の寿命って?

住宅の新築の計画や、中古住宅の購入を検討している場合、その住宅の寿命について考えることがあると思います。
人生設計も踏まえて、その家にどのくらい住めるのかというのは気になる部分ですよね。
今回は、世の中で認識されている住宅の寿命の目安とその真実や、住宅の寿命を決める要因、住宅の寿命を長くする方法についてお伝えします。
家づくり関わる方や、これから住宅の購入をされる方はぜひ確認してください。

 

住まいの寿命とその真実とは?

日本の住宅として一般的な構造は、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造です。
鉄筋コンクリート造以外の日本における住宅の寿命は、よく30~35年と言われることがあります。

この数字は広く認識されていますが、この寿命は、一体どのように割り出されているのでしょうか。
実は、国内で取り壊された住宅の築年数から割り出されており、まだ住み続けることができるのに、あらゆる要因で取り壊されてしまった住宅も含まれているのです。

そのため、30~35年という寿命は短すぎる数字だというこということが考えられます。
住宅が取り壊されてしまう要因として挙げられる代表的な例としては、修繕費用よりも新築した方が安く済むことや、必要なメンテナンスが不可能であること、理想のリフォームに対応できないことや、都市開発による立ち退き要請、災害などによる不可抗力があります。

これらの要因から、築年数が浅い建物も取り壊されることが多々あり、そのために日本の住宅の寿命は短く認識されているのです。

住まいの寿命を少しでも長くするためには?

住宅の取り壊しをする要因となる例についてお伝えしましたが、立ち退き要請や災害等の不可抗力以外の要因については、住まい手次第で防ぐことができます。
特に、メンテナンスが不可能になってしまう場合や、修繕費よりも新築した方が安く済む場合というのは、以下のことを心がけることでその様な事態になる確率を減らすことができます。

①日ごろからの適切な掃除
日常的に掃除を行うことで、住まいの異常に早く気づくことに繋がります。
そのため、多額の修繕費用が必要になる事態を防ぐことができます。

②適切な時期の適切な点検とメンテナンス
住まいの寿命を延ばすためには、人間が毎年健康診断を受け、異常があった場合には治療をするように、適切な時期に適切な点検とメンテナンスを受けることが大切です。

特に防蟻点検と処理、外装リフォーム、防水、内装リフォーム、設備点検とリフォームは適切な時期にプロの意見を聞きながら行うようにしましょう。

寿命を長くするにためには計画も肝心!

住宅の寿命を長くするためには、建てる前から設計が肝心です。
年月が流れる中で、変化する家族の状態に柔軟に対応できるような間取りにすることや、構造体や設備関係のメンテナンスがしやすいように配慮した計画をすることで、定期的な点検が行いやすくなり、万が一修繕が必要になった場合でも費用を抑えることができます。

そのために、適切な箇所に点検口をつけることや、配管をまとめたパイプシャフトを設けること、バリアフリー設計をしておくことが計画段階で大切になります。

また、家づくりの段階から信頼できる会社に依頼し、住み始めた後のメンテナンスも任せられるようにすることで、住まいに必要なメンテナンスを安心して受けられるようになり、メンテナンスにかける住まい手の労力を減らすことができます。
ひとつの家を取り壊すことなく住み継ぐことは、資源不足が予想されるこれからの時代の家づくりにとって重要なことだと考えられます。

今後家づくりをする場合は、少しでもその住宅の寿命が長くなることに考慮しながら計画ができるといいですね。

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