ミリ単位まで追求する魂のこもった仕事を | 義川金属株式会社 義川明仁代表

今回は、主に千葉県千葉市を中心に鉄筋工事や鉄筋加工、鉄筋資材販売をされている義川金属株式会社の義川明仁代表に、仕事のこだわりや会社の強みをお聞きしました。

一貫した仕事ができるからこその対応力

−−御社の事業内容を教えてください。

基本的に自社の工場がありまして、仕入れた材料を工場で切ったり曲げたりして、現場に持ちこみ、現場で組み立て、運搬もしますという感じでやっています。あとは、鉄筋資材の販売もおこなっています。

基本的に、鉄筋が入るものに関しては何でもやるのがうちのモットーですので、一般の住宅から中層階のビルまで幅広く対応しています。

鉄筋業は分業化が進んでいまして、加工は加工屋さん、取り付けは取り付け屋さんって感じで分業をしている会社が多いんですよ。

分業化が進んでいる中でも、うちで育てている職人は加工もやって取り付けまで全部の作業を一貫してできるので、現場で「ちょっとこれ曲げて取り付けてくれないかな」って言われたとしても、その場で臨機応変に対応できます。

−−加工から取り付けまで一貫して対応できるのは御社の強みですね。

そうですね。うちは一貫してやっているっていうのが強みですね。

あとは、例えば町の工務店での図面がないような仕事とか、「明日、仮にここをこんな感じでやってほしい仕事があるんだけど」といった依頼もあるんですけど、大きい鉄筋屋さんは対応できないと思うんですよね。

うちは大概急な依頼にも対応できる。小回りが利くという感じですかね。鉄筋屋でも結構ニッチな方だとは思います。昭和38年に父がこの仕事を始めてから、58年くらい続けていけているのは、そういう小回りが利くようなことをやっているからだと思います。

プロ意識の光る丁寧な仕事で地元に長く愛される会社

−−地元の業者さんとのつながりも深いんですね。

本当にそうですね。今まであまり宣伝もしてこなかったので、地元の業者さんの口コミで広がってきました。

今つながっているお客さんは「現場をやられていたのを見て、いい仕事だと思ったのでうちの仕事もやってもらえませんか?」っていう形で依頼をいただいたのが多いですかね。

−−長い付き合いの会社さんが多いのですか?

長い付き合いが多いですね。父の代からやっていて、今でも付き合っている会社もあります。あとは、私がやり始めてからつかんだお客さんが多いですね。

−−会社さんとお取引をしていくうえで一番大切にしている部分はどこですか?

やっぱり丁寧な仕事じゃないですかね。結果的に丁寧に仕事をしないと、検査に引っかかって元請さんに迷惑をかけてしまうので。私のところは検査に引っかかったことが一度もないんですよ。

プロである以上、丁寧で綺麗、早くやるんだっていうのは当たり前だと思って、それを職人たちにも伝えているので、うちの人たちは本当に丁寧に仕事をしていると思います。

当然、こういう仕事ですので忙しくなると応援を頼むこともあるんですけど、応援に来る業者さんはうちの仕事に驚いていますね。「仕事が細かいな」っていうのはよく言われます。

もともと、加工場を持ってやっているからっていうのもあると思います。加工って極端なことを言えば、ミリ単位まで追求できるじゃないですか?普通は、なかなかそこまで追求するって多分できないと思うんですが、うちの場合は結構細かいところまでこだわっています。

−−鉄筋資材の販売もされているんですね。

うちで加工、取り付け、材料から全部自分らで用意してやっている仕事なので。支給してもらう仕事もありますけど、うちは材料持ちでやる仕事の方が多いので、自分のところで使う分を用意して、欲しい人がいれば売るっていう状態です。

木造基礎をやっている土工さんは加工を頼んでくれるので、加工をやってあげて積んであげることはやっていますね。一本ずつ曲げるのと、機械で曲げるのとではクオリティが全然違うんですよ。加工の精度は結構大事にしていると思いますね。

どこに出しても恥ずかしくない魂のこもった仕事を

−−細やかな仕事はお父様から受け継がれたのですか?

父は経営だけだったんですよ。現場に一緒に出ていたわけではないんです。親方が別にいまして、ものすごく細かく、きちっとやる人だったんですね。その人にめちゃくちゃ厳しく育てられました。

−−つらくても、このお仕事を続けてこれた理由って何ですか?

つらくても、完成したときの充実感は他に替えがたいですね。お金だけじゃない何かがあるんですよね。うちの職人たちもみんな同じような感じだと思います。本当にいい仕事をやっていますし。

建設業界は本当に人がいないので、お金じゃないかけがえのないものがあることをもうちょっと上手く伝えて、人がもっと増えていけばいいなと思います。

−−社員への教育はどのようにされていますか?

仕事に対して妥協するのが嫌いなんですよ。自分は100点だと思っても、人から見たら60点だということがあると思うので、常に自分が持っている技術の向上を怠らないでずっと続けていく厳しさはあると思いますね。

向上心を持ってほしいので、時に厳しいんですね。でも、社員にも自由に自分の発想で仕事をやってほしいという気持ちもあります。ただし、「自由ということは責任を伴うんだよ」っていうことを職人たちにも言っています。

−−最後に、御社の一番の魅力を教えてください。

元請さんから「仕事は間違いないからね」っていうふうには言われますね。頂いた仕事を確実にやって、初めてのお客さんは絶対ものにしてきたっていう自信があります。そうやって次の仕事につなげてきているもんですから。

一度使っていただければ、仕事内容でよそよりもメリットがあることは感じていただけるんじゃないかなとは思いますね。仕事自体に魂がこもっているということだけは間違いないので、どこに出しても恥ずかしくない仕事はやっています。

さいごに

ミリ単位まで追求する細やかで魂のこもった仕事にこだわっている、と熱く語ってくださった、義川金属株式会社の義川明仁代表。義川金属株式会社にご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。

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