今回は埼玉県川口市を拠点に解体工事をおこなう、有限会社ダイコク総業の営業・佐藤寛明さんに会社の魅力やお仕事をするうえでのこだわりをお聞きしました。
同業でも仲間として協力会社と助け合う
−−御社の事業内容を教えてください。
木造や鉄骨、鉄筋コンクリートといった建物の解体やアスベスト除去工事、産業廃棄物収集、運搬と幅広くおこなっています。
自社の所有重機を用いて施工しているのですが、所有重機は13台ございます。小さいものから大きい重機までさまざまあります。
また、保有車両は14台でトラックは2トン、4トンといった大型のものも保有しています。
−−アスベストの撤去工事もされているそうですね。
自社でお仕事をいただいて、協力会社に委託しています。基本的には、建物の解体は自社で施工しているのですが、解体現場に関わるアスベスト撤去工事や解体後のブロックを積んだり、アスファルトにしたりといったことは協力会社にお願いしている形です。
−−アスベストの運搬はいつからされていますか?
平成24年に許可を取りました。
運搬業務にもいろいろ規制があったり、必要な資格や道具があったりとかなりお金と時間がかかるので、アスベスト専門でやっている会社じゃないと、なかなかアスベストまで請け負うっていうのは現実的に難しいところではあります。アスベストにもいろいろ種類があって運べるものと運べないものもあるんですけど、できるものは許可を取って対応しています。
−−どういった業種の方とお取引されることが多いですか?
建設業者さん、住宅メーカー、地元の工務店さん。あとは、エンドユーザーさんですね。、うちの会社は同業の解体屋さんの知り合いも多く、解体屋さんから来る仕事もあります。
解体業者の方たちって仲間意識があるので、お互い助け合うんですよ。仕事がいっぱいのときはお願いしたり、困ったときはみんなで助け合ったりして。敵じゃないんですよね。味方だと思ってやっているので、常時15社くらいは連絡を取り合う仲間がいますね。
うちの会社を辞めた社員は大抵、自分で会社を立ち上げるんですね。今も彼らとお付き合いして、仕事をお願いしているんですよ。それは社長の意向なんですよ。辞めても、仲間として付き合っていくっていう。それでお互いに利益を出して、win-winの関係を築けているっていう感じですね。
信用と安心価格にこだわる会社
−−御社がこだわっているところを教えてください。
うちは信用を第一にしています。信用がなかったら仕事は続いていかないんですよね。例えば、時間通り現場に行くとか、期限をちゃんと守るだとか。
あまり、誰もやっていないことをやるという方向性ではなく、当たり前の作業を一つひとつ積み重ねることによって、年月をかけて信用を勝ち得ることを大事にしています。。
−−安心価格にも力を入れていらっしゃるそうですね。
ただ安くしますということではなくて、安くできるシステムを築き上げています。安すぎる会社はそれなりの理由があるので、お客様には注意していただきたいところですね。
うちはなぜ安くできるかと言うと、自分のところで重機もダンボも持っており、機械を借りるコストがかからないことと、解体も自社でやっているので中間マージンもかからないことが主な理由です。
もちろん、最初は設備もなかったんですけど、どんどんそろえていって今があるので、そういう面では他社さんよりお安くできると思います。
−−自社で振動ふるい機も開発されているんですね。
コンクリートの中にある細かい物を振動ふるい機に入れて、ふるいで分けることにより、砂利ができるのでそれを再利用できるという機械です。
リサイクルの時代なので、処分して捨ててしまうんじゃなくて、再利用できるようにしています。一般的にはコンクリートなどの建物の基礎で出るものはお金を払って、処分場に下ろします。そこで大きいコンクリートを砂利にして、販売するんですね。
私たちも砂利を再利用できないかということで開発しました。物を大切にすることで、地球に優しい企業でありたいですね。
自主性を重んじる姿勢をこれからも受け継いでいく
−−佐藤様のご経歴を教えてください。
会社に入って10年目で営業を担当しています。前の会社は解体と廃材を処分する処分場が一緒になっているような会社で、6年くらい勤務して、今の会社に来ました。
−−佐藤様の視点から見た会社の雰囲気はどのような感じですか?
社員数としては、営業部が今4人で、職人が23人います。働く環境という面では、自分が入ってから定時に帰れるようなシステムに変えたんですね。一般的な会社さんと変わらないような雰囲気を目指しました。
働く環境で言えば、他社さんよりはいいのかなって自分は思うんですけどね。最近は社員がすぐに辞めることは減ってきて、収入面もきっちりしてきたので、働きやすいと感じてくれているのかなって自分では思っています。
−−佐藤様がお仕事をされるうえで大切にされていることはありますか?
やっぱり自分で実際にやってみて経験して、時には失敗してもそれを糧にして、どんどん良くしていくことですかね。教育することによって、人から言われたものをやるんじゃなくて、自主性を育てていきたいです。
自主性が出ると、人として、営業としての成長は早いですね。個人を尊重してやりたいので、あまり口うるさく言わないです。部下が失敗したら、責任は全部自分が取りますけど。1から10まで教えるっていう感じはしないです。
実際、自分も社長から自主性を尊重するやり方で育てられてきたので、部下に引き継いでいくのが自分の役目という感じですね。
さいごに
会社全体として信用される仕事をコツコツと積み重ねていきたい、とお話いただいた有限会社ダイコク総業の佐藤寛明さん。有限会社ダイコク総業にご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。