施工と商品開発の両輪でFRP防水の先陣を切っていきたい |日本ケミテック株式会社 嶌田高之さん

群馬県高崎市に拠点を構え、全国に営業所をもつ日本ケミテック株式会社 ご担当の嶌田高之様。今回工事長様とともに、日本ケミテック株式会社としてどのような事業をおこなわれているのか、これから広げていきたい将来に関してお話を伺いました。

FRP防水とは、どのようなものなのか

−−御社はどのような事業をおこなわれているんですか?

メイン事業でやっているのは、FRP防水となります。防水の中でもいろいろ種類があり、その中でもFRP防水を専門としてやっています。

また環境事業にも力を入れており、主に産業廃棄物の処理を当社で対応できるようにしています。

−−普通の防水工事とFRP防水はどう違うのでしょうか?

ガラス繊維とプラスティック混ぜ強度を高める、いわゆる「強化プラスティック」と言われるものですが、簡単に言うとヘルメットだったりあと車のパーツだったりとかに需要があるものが「FRP(繊維強化プラスチック)」になります。

 繊維強化プラスチックは耐水性や耐荷重性に優れており、このFRPを液状にして塗り上げる施工の専門を目指しています。それぞれシート防水とかウレタン防水とか、防水の中でもいろいろ種類があってどの分野にもメリットデメリットがあるため、一概にFRPが全てと思ってはいないんです。

−−木造に適してしている防水施工ということですね。

 木造住宅には適しているかなと思いますね。最近は商品もよくなってきているので、木造以外での鉄筋コンクリートだったり、そういった分野でも、一応活用はできるようになっており主には木造住宅に対し一般的に普及している感じです。

−−御社は工場も構えているのですか?

昭和電工さんと提携しております。工場と言っても主に委託して、樹脂を作ってもらっている感じです。樹脂自体は日本でも3社くらいしか作れるメーカーさんがいないんですね。その中の一つの昭和電工さんとタイアップして製品を開発しており、オリジナルの樹脂を作っていますね。

オリジナルの商品は何種類かあり、他の防水やさんでは取り扱えない商品を取り扱えますね。

FRP防水施工の魅力とオリジナル商品の開発

−−自社工場やFRP防水施工といったところが御社の強みなんですね。

住宅なんかだと「飛び火認定(防火認定)」というのが必要になってくるんですけど、当社では全て取得しており、本当にオリジナルでやっているような形になりますね。

「ポリセラコート」という仕上材は当社でしかできないものになります。似たようものは後出しで他の会社さんからも出ていますが、正真正銘当社が一番最初に出したものがポリセラコートというものと、テクスチャーに関してはどの企業様でも真似できないものを作っています。
一般的な防水施工も対応しているので、オリジナル商品の取り扱いや、FRP防水の専門に関しては当社の強みでありますね。

−−オリジナルの商品開発にはどれくらいの年数がかかったんですか?

20年くらいかかっていますね。改良を重ねてなので、20年かけて完成したというよりかは、5年くらい前にある程度、製品の原型ができました。そこから常日頃施工をしながら、粘度とか相談しながら今の商品になっています。

やはり現場の意見を聞かないと、液垂れしてしまうとか机の上での実験とかで見えないところもあるんです。

もともとFRPの商品自体、海外から入ってきたものになるんです。海外なので製品自体、日本の現場に合っていないんです。

製品自体ゆるいというか、完成度が高くないような感じですね。粘度の調整だったり、部分的に調整してきた感じです。

−−日本の木造の素材によって変わったりするんですか?

あまり変わらないですが、もちろん全く変わらないってこともないですね。やはり海外と環境も違いますし。

ただ商品自体性能が良くなっているといるんです。昔だとすごく硬くて割れやすかったものが、樹脂の追従性能が上がり割れづらくなっている部分が特に変わってきた感じですね。

−−御社のFRPの魅力を教えてください

正直、一般的なFRP防水は、グレー一色だったりするので色が単調なんです。シート防水もそうですし、ウレタン防水や一般的にある防水は単調な色が主流です。それを当社では製品としても売り出しているんですが、木目調や大理石調の見た目だったりするものを使用しています。

やはり差別化といったところで、他の会社さんが取り扱えないような商品や施工に挑戦し、お客様に提案しているのは当社ならではですね。

ゴミ処理を一括して請け負える事業の拡大

−−冒頭で話されていた環境事業に関しても教えてください。

当社の方で焼却センターを構えているので、産業廃棄物の収集、運搬、焼却の技術を持っており、一括でやっています。

当社のおこなっている産業廃棄物処理業は環境問題に直接関わっている業種なので、焼却して排出される有害な排ガス「0」を目標とし、毎週一回必ず焼却炉・煤煙装置のメンテナンス、煤煙装置のメンテナンスを行い、不具合・不備が見つかれば即修理補修を行える体制を整えています。

−−環境事業に関して御社が力を入れている部分を教えてください。

事業自体を広げる前に埼玉県深谷市にセンターを作り上げ、まず関東圏内に対応できるように、関東一都六県での産業廃棄物の収集運搬業の許可を取得しました。

それにより各ハウスメーカーさんから排出されるゴミに対して、即座に対応できるようになっております。

各建築現場から排出される建設廃棄物を収集・運搬し当工場にて仕訳選別したのち焼却処理をおこなっていますね。

−−現在どのような取引様を募集されておりますか?

ハウスメーカーさんはもちろんなんですが、建売など強くやっている方、分譲住宅などやっているところを今後も一緒にやっていければと思っています。

またこのようなご時世なので、リフォームとかそういった業界もかなり伸びてきていると思うんです。なのでリフォームに力を入れているお取引様ともタッグを組んで、当社としても力を入れていきたいと考えていますね。

−−これから御社はどのように広げようとお考えですか?

正直、一般住宅でFRPのシェアがそんなに大きくないんです。一般住宅の木造建てでFRPの導入が2割くらいしか採用されていないんです。なので木造建ての防水=FRPの認知を広げていきたいです。

だいたいシート防水やウレタン防水の施工を使われてしまうので。どんどん広げていき、当社がFRP専門として先陣を切りたいと思っています。

また環境事業に関しては、環境汚染物質の削減と作業工程での環境への配慮に努めて、環境汚染の未然防止と継続的改善をしっかりとおこなっていきたいです。

さいごに

今回お話を伺いました、日本ケミテック株式会社 営業部 嶌田高之さんと工事長さん。木造住宅に特化したFRP防水の認知はまだ少なく、これから広げていきたい熱い思いと同時に環境事業に関して、同時に進めていきたい旨をお話いただきました。

もしご興味がございましたら、下記のページよりご連絡をお願いいたします。

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