互いに信頼し合い助け合える、多くの仲間たちとともに | ジークエスト株式会社 小野佑樹代表

シーリング工事からスタートし、修繕工事一式へと事業を広げてきた株式会社ジークエスト。「しかし追求しているのは規模じゃない」と言いきる、代表の小野佑樹さんにお話を伺いました。

地元・西東京市で独立、法人化

−−防水工事をはじめ、幅広く手がけられているのですね。

もともと防水のシーリング工事から始めたのですが、今ではもう足場から塗装、タイル、内装など修繕工事一式工事に対応しています。

−−そこまで事業を広げてこられたきっかけは何なのですか。

地元がここ西東京で同級生や仲間が大勢いたので、みんなで協力しながらやってきたこと、また従業員や協力会社さんが増えてきたことで自然と広がってきましたね。

−−小野さんご自身のキャリアを教えてください。

私は、学校を出てすぐに防水工事の仕事に就いたんです。その後、20代は営業職など違う仕事も経験して、結婚を機にまた腰を据えてこの仕事をしようと戻ってきたんです。そして2013年にまず個人事業主として独立し、2016年にこの会社を設立しました。

−−独立、法人化にあたって何か壁はありましたか。

独立早々、当時の取引先と支払いをめぐって話がこじれ、他にコネもお客さんもなく途方に暮れてしまいました。幸い営業経験もあったので、電話営業や飛び込み営業をするなどがんばって何とかなりましたけれども。地元の同級生などにもずいぶん助けてもらいました。

法人化したのは単純に売り上げが上がってきたのと、あとは取引先によっては個人だと相手にされない、工事許可がないと工事に入れないといったことも出てきて、そろそろ会社にした方がいいだろうと判断したから。それからは従業員もお客さんも徐々に増えてきていますね。

−−工事の対応可能エリアはどの辺りまでですか。

関東が9割方ですが、たまに東北など遠方に足を伸ばしたりもしています。大阪辺りから依頼が来ることもあります。

信頼し合える人と出会いたい

−−コロナ禍のなか、お仕事にも何か影響は出ていますか。

去年は中止や延期になってしまった現場が結構あり、今年もまだ地方でそういう現場がいくつかあります。でも全体的にはそれなりに仕事は回っているので、さほど深刻ではないですね。

−−お取引先はお付き合いの長い会社さんが多いのですか。

継続的に付き合いのある会社が8割ほど、何十社かあって、あとは随時新規のところも探しながら取引先を広げています。

−−新規で取引するかを決める判断基準はどんなことでしょう。

特にありません。実際に仕事をしてみないとわからないことが多いですからね。まず1件付き合ってみて、信頼関係を築ける人だと思ったら続けてお願いしていきます。

ただ巧妙な人もいて、ネット経由で依頼がきて初めて仕事をした相手なのですが、まず小さな工事をやってきちんと支払いも受け、安心して次に大きい仕事をしたら入金されなかった。弁護士に依頼して対応しましたが、気をつけなければいけないとあらためて思いました。

−−今後どういう会社との取り引きを求めているのですか。

従業員も増えてきたので、今後はそれぞれの従業員といいお客さんとの結びつきを後押ししていきたいと思っています。いまやネット時代ですからそういうものも活用して、いいお客さんとの出会いを増やしていきたいと常々思っています。

−−職人さんの採用基準は何かありますか。

それもありません。お客さんと同じで、一緒に働いてみないとその人の本質は見えませんからね。ビジネスとして通用する社会常識が備わってさえいれば、他には特に求めません。

−−経験者を採用されているのですか。

経験者が多いですね。未経験者も採用しましたが、今もがんばって続けてくれている人は少ないかな。最近はいろいろと経験豊富な人が入ってきてくれて、やっと自分一人だけでなく管理や営業を任せていける状況が整ってきました。

心からの感謝の思いを形に

−−仕事をされていて楽しいと思うことはありますか。

先日、あるお客さんから「うちの防水工事の協力会社のランキングでお宅が1位だよ」というお話を伺いました。そういうことがあると励みになりますね。あとは、淡々と働いていた従業員が急にやる気を出して仕事してくれるようになったとき。これも嬉しいですね。

−−仕事上の信念などもあれば教えてください。

独立当初の苦しい時期、周囲に助けてもらったことで今の自分があると思っていますから、困っている人がいたら今度は自分が助けてあげたい。お金はもちろん大事ですが、それよりもお客さんとも協力業者さんとも、心の通うお付き合いをすることの方を大切にしたいと思っています。

−−貴社のいちばんの魅力は何だと思われますか。

魅力かどうかわかりませんが、かなり自由な社風だとは思います。一人ひとりの考えや行動を尊重しているというか。得手不得手は誰にでもあるので、各自の得意分野を伸ばしてもらう方が効率もいいですしね。なるべく希望の仕事を任せ、裁量を持って動いてもらって、足りないところはアドバイスしたり助けたりしてやっています。

−−今後の課題は何だと思われますか。

いいお客さんといい関係を築いていくためには、自分たちもレベルアップしていくことが不可欠でしょう。どうしても目の前の仕事に追われてしまって難しいことではあるけれども、少しずつでも積み重ねながら総合的なレベルアップを図っていきたいですね。

−−それでは、今後の展望もお聞かせください。

いちばんの希望は、一緒に働いてくれている人たちの満足度を上げていくことです。従業員にもっとうちで働いて良かったと思ってもらいたいし、うちに協力してくれている人たちみんなにもっと満足してもらえるようにしていきたい。

大会社にしたいとか上場したいとか、そういう欲は私にはないんですよ。でも従業員は、何千何万の会社がある中でうちで一緒に働いてくれている。そのことに本当に感謝しているし、みんなでもっと幸せになっていきたいと心の底から思っています。

さいごに

他人との直接のかかわりが希薄となっている昨今、「絆」という言葉が一つのキーワードとなっています。小野さんが仕事人生においてずっとテーマとされてきたものも、この「絆」の一文字なのかもしれません。

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