以前紹介した金輪継の動画に続き、日本の様々な伝統構法の動画を投稿している小林建工さんの動画から、イスカ継ぎという継ぎ手を手刻みで行っている職人技を紹介します。
イスカ継ぎの「イスカ」というのは鳥の名前で、木の実などを食べやすいようにクチバシの先端が食い違っているのが特徴です。そのイスカのクチバシのように、仕口を食い違わせるように刻みます。
こちらの木材を、既に刻んである奥の木材と同様の形に刻んでいきます
のこぎりで大まかに切り、鉋とノミを使って微調整を行います
直線が恐ろしくきれいです。この食い違いが、「イスカ継ぎ」といわれる所以ですね
刻み終わった木材を組んでみます。一体どのようになるのでしょうか
徐々に近づく互いの距離……
寸分の狂いなく刻まれた木材が、ぴたりとまるで吸いつくように組まれた瞬間は、思わずため息が出てしまうほどの仕上がりです。これぞまさに職人技。
イスカのクチバシは、その食い違っている様から物事が食い違って思い通りにならないことの例えという言葉としても使われています。しかいこのイスカ継ぎは、仕口は食い違っていても組まれるとまるでもとから一つの木材だったかのように仕上がります。言葉の意味も越えてしまう職人さんって、やっぱスゴい
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