薄く平らに伸ばした金属の板を切ったり曲げたりたたいたりして加工する板金職人さん。一般の方にも身近なのは車のボディにできたへこみやキズ、錆を直してくれる自動車板金職人さんですね。建築界でも、屋根を葺いたり、雨どいを取り付けたり、水回りの工事等を請け負います。そんな板金職人さんが技術を駆使して折り鶴を作りました。
今回使われるのはこちらの銅板。この銅板が、折られ、曲げられ、叩かれて折り鶴に仕上がります。
明日の名工、京の板金職人が鶴を折る!
手裏剣型の型と、差金、扇形の型を使ってカッティングして折り目をつけます
折り目に沿って曲げていきます。工具を使って力を入れないと曲がりません
しっかりとした折り目をつけるためには金槌で叩きます。この形は折り紙の折り鶴でも見たことのある形ですね
細かく折っていきます。
最後に顔を折って、、、
できあがりです!
折り紙では決して出せないこの重厚感、きっちり折られているところと曲線部の柔らかな感じが素晴らしいです。羽の折り目をあえて叩かないことで鶴に躍動感が出ているところに職人のこだわりを感じます。
この銅板の折り鶴を作った方は、2003年に「明日の名工」に選ばれている、高山喜晴さん。京都府板金工業組合に所属している職人さんです。実は、平成14年に広島県の平和記念公園内にある「原爆の子の像」前に供えられた折り鶴が不審火で焼けてしまった事件で、燃えてしまった折り鶴の代わりに、とささげられた「燃えない千羽鶴」も作成しているんです。
完成した鶴のように職人技が光るこの動画ですが、同じく板金で亀を作成しているものもあります。鶴は千年、亀は万年といいますが、このような職人さんの技術も長く生きてほしいですね。
「燃えない千羽鶴」
http://www.kyo-bankin.jp/news/news_turu.html
明日の名工、京の板金職人が鶴を折る!
明日の名工が折る、銅板製折亀!
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