埼玉県所沢市に拠点を構え、解体工事やリフォームを手掛ける株式会社MUSUBIの佐々木旭社長に、お話を伺いました。
面白みを見つけた解体業
−−御社の事業内容を教えてください
解体工事とリフォームをおこなっています。
学生時代にバイトで経験した解体業が面白く、卒業してから10年くらい解体会社に勤めていました。他の仕事は経験がないので、気付いたらこの業界だけでしたね。
−−会社を立ち上げたきっかけを教えてください
最後に勤めた会社がとても自分らしく働けました。社長の人間性も本当に尊敬していたんですが、残念ながら潰れてしまったんです。
そこで別の会社に勤めるなら、いっそ自分で立ち上げようと思い株式会社MUSUBIを立ち上げました。
−−以前の解体会社でリフォーム業もされていたんでしょうか?
そうですね。以前勤めていた会社では内装解体をやっていました。
古い家を新しくして、他に住んでくれる人がいたら私自身嬉しくなるので、教えてもらった技術を活かし、自分で会社を立ち上げる時に解体業と一緒にリフォーム事業も立ち上げました。
立ち止まったら本を読む
−−起業した時の苦労はありますか?
やっぱりお金の工面ですね。会社にいる時はわらかない部分でもあったので、本当に苦労しました。
あとご近所さんに関しても、対応が大変でした。解体工事だとどうしてもホコリも立つし音もすごいのでトラブルは絶えませんでした。
事情を説明し、時間や工期が押さないようにきっちり仕事をし、現場の周りの道路の掃除を徹底しています。最後は礼儀ですね。
−−お仕事のこだわりを教えてください。
私、立ち止まったら本を読むんです。一ヶ月に10冊くらい読むんですが、経営に関してはまだまだ初心者なので、悩んだり迷ったりすることがあります。
その時いろんな経営者の本を読んで、勉強するんです。それだけでなく、従業員など、お客様から学んだこともたくさんありますね。
最近のこだわりは、社員の家族の誕生日にプレゼントを送ることです。とある社長の本で「従業員が仕事できるのは家族のおかげで、いい仕事ができる」という言葉に素直に感動しました。
なので私も今ではギフトカードとかを送っていますね。
−−御社の強みを教えてください
簡単なことですが近隣への対応を絶対に怠らないようにしています。それだけではなく気配りにも気をつけており、言葉使いは特に心がけています。
また事業として遺品整理もおこなっているので、当社に任せていただけたら、解体から遺品整理まで一式可能となっております。
これからの社会を考えたときに、解体業だけだと視野が狭くなると思うんです。お客様が望んでいることを含めて、これから必要となる体制を整えました。
いつまでも泥臭い社長でいたい
−−新型コロナの影響はございましたか?
いえ、全くないんですよ。正直コロナ関係で仕事の依頼がありました。ただ手が回らなくて断ってしまったんです。
業界的に不安定な部分があるので、社内を整えて臨機応変に対応できたらいいなと思っていますね。
−−これからの将来像を教えてください
今の会社を大きくしたいというよりも、従業員みんなに経営者になってもらいたいと思っています。
「社長=お金を持っている」というのは、世の中のイメージだと思うんです。自分もそうでした。従業員のみんなを社長にしたら、みんなが稼げるんだって思ったんですよね。
そうすると働くことに対する意識が変わって、お金を稼ぐことに意味が出てくると思うんです。みんなが会社を作り上げて、世の中を良くしていったらいいと思いますね。
−−理想の社長像はありますか?
社長だからって踏ん反り返っているの、嫌なんですよ。実は前の会社の社長さんが、いっつも汚い作業服着て、軽トラ乗って現場に来ていたんですね。それが素直にかっこいいなって思ったんです。
なんかの本で「自分が一番のお客様になればいい」って読んだんです。自分が今やっていること、提供していることすべて自分に置き換えるとどうしたらいいか見えてくるんです。
中々簡単にできないですけど、お客様に安心してもらえるよう、そして従業員が納得して働いてもらえるように、生涯泥臭くお客様に一番近い社長でいたいです。
さいごに
株式会社MUSUBIの佐々木社長が目指している泥臭い社長は現場で動くだけでなく、お客様や従業員と同じ目線で見ること。そこが重要で、佐々木様が大切にしていることだと感じました。
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