東京都練馬区に拠点を構え、防水工事をおこなう株式会社フォルゴーレの稲葉進社長に行っている事業や、これまでのご経験など、お話を伺いました。
自動車設備から防水工事業へ異業種転職
−−御社の事業内容を教えてください。
防水工事をやっています。防水工事でも種類が色々あるんですが、得意な工事から言うと、塩ビシート防水、ウレタン防水、アスファルトといったところですね。
基本的に屋上付きのマンションと鉄骨に対応しており、元請けさんからの依頼でビルや施設関係もやります。戸建ての対応もしているんですが、案件数としては少ないですね。アパート、マンションをメインにやらせてもらっています。
−−防水工事一筋なんですか?
いや、私自身卒業してから7年くらい自動車整備をやっていたんです。きっかけは特にないんですけど、25歳の時に自動車整備をやめて、防水をやっている人と知り合い、その人が勤めていた防水会社さんにアルバイトで入るようになったんですよね。
そこから5年くらい勤めてたんですけど、色々あって独立するようになりました。
−−自動車設備から職人の道は大変でしたか?
自動車整備ってあまり体力使わないんですよ。逆に職人は体が資本なので、最初のうちは体を酷使することがきつかったですね。
それにある程度年齢をいってから建設業界に飛び込んだので、わからないことだらけですし、自分より若い人の方が経験があったりしたので、負けじと誰よりも人から技を盗むことに力を注いでいましたね。
−−異業種からの転職でよかったところはありますか?
ずっと同じ業界にいると、どれが業界用語なのかわからなくなる時があるんですよ。私自身途中から入ってきた身なので、建設の業界用語がわからなかったんです。でも、それって一般のお客様や防水関係ををあまり知らない取引先もそうだなって感じたんです。
普通に会話している言葉でわからない単語とか、転職しないと気づかないところでしたし、独立してからは、自分が言葉がわからなかった経験を忘れず、お客様に伝わりやすい言葉で説明して、不安にさせてしまうことがないように最大限の注意と気配りを忘れないようにしていますね。
お客様が安心していただけるよう証明し続けたい
−−御社の防水工事のこだわりを教えてください
防水に関しては、漏水をしないように心がけています。雨から建物を守り、長く耐久するようにといったところにこだわっています
漏水の一番の原因って、美観や外観だけにこだわり、施工不良とかケチって材料を少なくしたり、塗料を薄く塗って安く済ませたり、知識不足といったところが要因となっているんです。
基本的には10年くらいしか持たないものですし、劣化は仕方ないことなんです。ただ私たちが作業をしたところが、いかに長く劣化に対抗できるようにするか、といったところを重要視しております。
お客様にもご理解いただくために、なぜ漏水したのか、なぜ他とは違う工程なのかを、少ししつこい説明になってしまいますが、説明させてもらっています。そこがこだわりですね。
−−お客様に信頼してもらうためでもあるんですね。
やっぱり日常を過ごすうえで、建物って大事なんですよね。適当にやっていると、劣化も早いですし、施工後数年で漏れてしまったってそんな声が多いんですよ。
もちろん丁寧にやる、手を抜かない、真面目にやるといったところはどの業者も言っていると思うんです。
だからこそ当社の社員にはゆくゆくは防水施工技能士などの、必要な免許は持ってもらおうと思っています。
防水屋さんって代表者だけ免許を持っていればいいって感じの業者もいるんです。ただやっぱり資格や免許って必要があるから、その制度があるわけじゃないですか。
受けたら受けただけの意味があるので、持っていても損はないですし、自分自身のアピールにもつながり、お客様からの信用、信頼も上がる。資格の有無が技能の判断材料になるので、社員にもいずれかとってもらうような感じを考えてますね。
−−お客様のことを考える、御社の魅力ですね
エンドユーザー様に近い環境での施工も多く、施工中の態度やマナーには十分配慮して工事をおこなっております。そしてお取引様にはご依頼に添えるよう各防水メーカーと連携を取りながら日々努めています。
近隣の方にはご迷惑にならないように、挨拶、掃除をきちんとし不快な思いをさせないよう心がけているので、そういったところに魅力を感じてくれていると思います。
目標があるから今を頑張れる
−−現在募集されている、取引企業様を教えてください。
建築会社会社一式でやっているところから、防水を一次請で対応しているところを募集しています。
私たちは三次請、四次請では対応していないのと、個人事業主の方からのご依頼もお受けしていないです。なのでツクリンクでは認証を必ず確認しています。当社自身お客様に信用してもらうために、ツクリンクの認証部分はもちろん、対応には気を配っています。
−−取引をされる企業様の、判断基準を教えてください。
私たちの業界は人間関係が重要になるんです。初めは人間関係はわからないので、支払いの部分をきちんとしているかで判断しています。次に許可証や許可証に付随するものを、確認しています。もちろん保険関係も確認させてもらっています。
お互いに気持ちよく取引できればと考えていますし、後は材料屋さんから情報をもらえるので、相手の会社さんの方で提示できるものは確認させてもらうようにしています。
−−これからの目標を教えてください。
大きい目標は、役所の工事をやりたいので、それに向けて下準備をしています。例えば免許を取ったりとか、会社の仕事量を安定化させるといったところです。
もちろん大手さんと繋がればといったところもありますが、そのために今の仕事を安定させ、これからも経験を積んできたいです。
さいごに
今回お話を伺いました、株式会社フォルゴーレの稲葉進社長。若い職人さんが多い業界で、業界デビューが遅いと感じられているからこそ、ポジティブに考えてエンドユーザー様に近い心境で対応を心がけていることがとても伝わりました。
もし株式会社フォルゴーレさんにご興味がございましたら、下記のページよりご連絡をお願いいたします。