現場で職人さんと声を掛け合うことで横のつながりを作る|株式会社ビルド・ワークス 成瀬秀司社長

今回、埼玉県川口市を拠点とし、関東県内で長年タイル施工をしている株式会社ビルド・ワークス成瀬秀司社長にお話を伺いました。

始めたきっかけは、タイル職人さんの出会いから

−−御社の事業内容を教えてください。

主にマンションの大規模修繕工事の調査や、タイル張り替え工事、下地補修工事をやっていますね。

メインはタイル施工なので、戸建てやマンション、店舗などのタイル張りが多いです。

−−タイルの経験は長いんですか?

経験年数でいうと、約40年くらいの経験があります。16歳の時に、たまたま近所にタイル屋の職人さんがいたんですよ。なんとなく話すようになって、知り合いになって、やってみないかって誘われたんです。

初めは興味本位で始めた仕事なんですけど、いざ仕事をしていくと、いろんな職人さんと出会えたり、マンションとか外壁のタイル施工の完成を見たりしていくうちに、楽しみが増えてきたんですよ。そこから独立した感じですね。

−−独立してから会社を立ち上げるまでの経緯を教えてください。

8年くらい人に使われていて、そこでタイルの基本となる部分を教えてもらいました。やったことない仕事なので、吸収できる所は吸収して、わからない所は積極的に現場の人に聞いてましたね。それから知識とか経験が積み重なってきたので、25歳の時に独立しました。

20年くらい個人事業主としてやっていたんですが、長年の経験や実績があっても、法人化されていないと仕事の幅が狭くなるんです。依頼案件も個人でやっているより法人化していた方が信頼がある分、依頼数も増えるんです。

いくら経験があっても個人でやっていると、仕事をなかなか出してもらえないような所がありましたね。そういったこともあり、2017年に法人化しました。

−−法人化されてから、周りからの印象は変わりましたか?

信用度の部分で変化はあったかと思いますね。今まで個人でやっていたので「株式会社」が頭にあるだけでも、客先にいくときに印象が変わったように感じます。

あとは私の責任感みたいなのが、増えましたね。

下の職人さんに、外注扱いで仕事の依頼ができたり、個人だと相手にしてくれなかった企業さんから仕事の依頼が多少増えたりもしたので。

ただ社内の福利厚生みたいな部分は、どうしても面倒なので、その辺は個人でやっているとやった分だけ自分に入ってくるので、楽は楽でしたね。

飽き性だけど続けてこれた、タイル施工業

−−タイル施工でどのような建物を手掛けてこられましたか?

マンションですね。個人事業主の時からタイル施工とプラスして、大規模修繕工事も圧倒的にマンションの対応が一番多いですね。もちろん戸建て住宅や、道路、店舗も対応していますが、私が関東圏内を対応エリアとしているので、マンションを対応してくれって依頼が多いですね。

最近はテナントさんとの付き合いがあり、何件か依頼をいただきますが、テナントさんの方が利益が出るので、今後は広げていきたいですね。

−−案件を対応する上での、気をつけている部分はありますか?

タイルって何年かすると一部が剥がれたり、割れたりするんです。私たちはその修復をやっているんですが、同じことが起こらないように気をつけてますね。

私が修行していた時は、配合されて出来上がったタイルの貼り付け剤がなく、朝早く現場に行って、材料を混ぜ合わせてから貼り付け剤を作る手間があったんです。

今は配合されて出来上がった貼り付け剤があるので、その分作業効率が昔より格段に上がったからこそ、より同じことが起きないように職人さんには急がないこと、丁寧にやることを守ってもらうようにしています。

おかげで今仕事が切れるようなことはないかなと、思いますね。

−−「丁寧にやること」は御社の方針なのでしょうか?

そうですね。多少手間をかけてもまでも、クレームが来ない仕事をしっかり作るといった所は、当社の企業理念でもありますし、方針でもあります。

やはり依頼いただける企業様があってこその仕事ですし、昔より作業工程がぐっと早くなったんですよ。そして壁の一部が剥がれていたり、床の一部が割れていたら見栄えも悪くなるので、職人さんには口うるさく言っている所がありますね。

−−タイル施工の魅力を教えてください。

自分の思い通りにできるということですかね。工期はありますが、あまり縛られないですし、タイル施工だと、何千種類のタイルを扱うので、飽きないところも魅力ですね。

現場によってタイルの素材や大きさが全く違うので、同じ道具は使っても扱う材料が違うだけで、今まで扱ったことないタイルとか見れるので、経験値としても高められます。

自分の目で確かめてから、確実な仕事ができる

−−長年の経験を経て、大切にしていることはありますか?

実際に職人さんが現場で施工するためには、着工するまでの準備が必要なんですね。ただタイルの張り替えと、安易に考える一般の方もいますが、今の状態をしっかりと確認して張り替える為に、必要な下準備が状態によって変わってくるんです。

なので現場調査は絶対に自分の目で確かめるようにしていることですね。これは長年の経験から身についたことになります。

−−これからの将来に関して教えてください。

今タイルだけなので、職種を広げる努力をしています。建築関係を一括で請け負えるようにするために、足場、塗装、防水、そういったものを当社の方で一括で受けることができれば、仕事の幅も、利益も上がると思うんです。

対応できる職人さんというかは、対応できる協力会社さんが横のつながりでいるので、その職人さんに依頼できるようにしていきたいですね。いきなり始められるものでもないので、今ある依頼から徐々に広げられればと思います。

さいごに

成瀬社長は足掛け40年のご経験があることと、他にも経験歴が長い職人さんが揃っているのでタイルのことに関しては任せてくださいとのことでした。またこれからも事業拡大の為に、現場に出るたびいろんな職人さんにお声をかけて、横のつながりを大切にしているそうです。

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