とうとう橋が「印刷」される時代に!
3Dプリンターといえば、箱型の機械で、樹脂を何層も重ねて形作ることで小さな模型や部品、オブジェを作るものだと思っている方も多いと思います。建築物の模型を作ったり、スマートフォンのケースやスタンドを作ったり、医療業界でも肝臓の模型を安価で作成する手法が開発されていたりしています。しかし、オランダの企業であるMX3Dはこれらのちいさな造形ではなくどでかいものの造形を計画しています。それは、オランダのアムステルダムの中心に、本物の鋼橋を3Dプリンターを使って架けることです。
このプロジェクトに用いられる3Dプリンターは、箱型の機械ではなく、産業用ロボットのアームに溶接機を取り付けた形をしています。6軸を持つアームは自由自在に動くことができるようになっており、アームの届く範囲であればどのような形でも造形することができます。その自由自在なアームをコンピュータで決められた動きをしながら構造物を作り上げていきます。
(出典 : https://www.youtube.com/watch?v=pZNTzkAR1Ho)
最初は材料が鉄となる3Dプリンターの開発から始まりました。開発は地面から縦に伸びる鉄の円柱の造形にはじまりましたが、円柱が途中で折れてしまったり、溶接機が爆発してしまったり、ノズルが詰まったりといろいろな失敗があったようです。しかし開発が進み、直線だけでなく複雑なカーブを描けるようになり、空中にも長い線を描けるようになりました。幾度もの実験を重ねることで作業のスピードも上がり効率化もされ、線でできた複雑な作品を作れるようになりました。ちいさな鋼橋を作ることにも成功し、実際に人がわたることもできます。
(出典 : https://www.youtube.com/watch?v=pZNTzkAR1Ho)
ちいさな橋の造形ができる3Dプリンターを開発することに成功しましたが、実際の橋を架けるとなると3Dプリンターの大きさが小さすぎて大きな橋を架けることはできません。その問題は、3Dプリンターが橋の形成を行いながら自身も動くことで、橋のような大きな構造物を作り上げることを可能にする計画です。
(出典 : https://www.youtube.com/watch?v=pZNTzkAR1Ho)
鋼橋の具体的な位置や建設・開発の計画は今年の9月に発表される予定です。現段階では、建設は2017年に約2ヵ月間をかけて行う計画です。
開発が進んでいけば建築物すべてが3Dプリンターで建設された都市なんていうものもできるのかもしれませんね。
3Dプリンターを使って橋を架設しているイメージ図
(出典 : https://www.youtube.com/watch?v=m8OgC-bopDg)
MX3D HP : http://mx3d.com/
YouTube Channel : MX3D Bridge : https://www.youtube.com/chttps://www.youtube.com/channel/UCxyC9Aae05wP5U5_U0avzAghannel/UCxyC9Aae05wP5U5_U0avzAg
参考:http://popupcity.net/amsterdam-to-get-worlds-first-3d-printed-bridge/
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